はじめに
中高生の皆さん、定期テストの勉強は順調ですか?
定期テストは自分の評定を決める大事な試験です。
評定は高校受験では絶対に見られるし、大学受験でも推薦など選択肢が広がるので取っておくに越したことはありません。
この記事では高校三年間で評定平均4.9を記録した僕が、試行錯誤しながら開発した独自の勉強法や、試験本番までのスケジュールの立て方を科目ごとに紹介します。
僕はこんな人間です。

- 評定平均は4.9(正確には4.875)
- 理系
- 指定校推薦で東京理科大学に入学
- 数学、物理が得意
- 国語、社会、英語、化学が苦手
生粋の理系です。
もっと知りたい人はこちらをチェック
対象となる人
定期テストの形式は学校や学年によって大きく異なります。
この記事はこういった人に向けて書いています。
つまり、
- 範囲がない、もしくは範囲が広すぎる模試に近いテストを受ける人
- 学校のワークなど問題集が指定されていて、そこからしか出題されない人
そういった人にはあまり参考にならないかもしれません。
指定された問題集からしか出題されない人はとにかくその問題集を何周もして条件反射で答えられるようにしましょう。
それだけで十分高得点を期待できます。
教科ごとの対策とスケジュール
まず全体的な僕の考え方としては、
- 理系科目はとにかく演習
- 文系科目は一問一答形式で丸暗記
というスタンスです。
またスケジュールについて、僕は次の2つの節目で区切っています。
自分の得意不得意に合わせて調整してください。
- 試験1週間前
- 試験3日前
※ここで言うスケジュールは定期テストに特化したものなので受験勉強には不向きかもしれません。
注意してください。
国語
国語は一見センスだけで決まりそうですが、こと定期テストについてはそうでもありません。
大事なのは
予想される問題とそれに対する答えを事前に作っておくこと
です。
現代文
ポイントは、
文章を読み終えてる前提で問題は出される
です。
基本的に試験時間には文章を読む時間は考慮されていないことを覚えておきましょう。
対策
現代文のテストは大きく次の2分野に分かれるとおもいます。
- 漢字、語句などの知識分野
- 読解分野
知識分野についてはそこまで難しくありません。
なぜなら、一問一答形式になっていて、基本的にそこまで範囲は広くないからです。
1周目に解く際に
- すぐに答えが出たものはスルー
- 時間をかけて答えが出たもの(10秒以上)・わからなかったものは×
をつけていきましょう。
読解分野は点数がかなり取りずらいです。
一番大事なのは指定された文章を何度も何度も読み込むこと。
そのうえで、
授業中に先生が強調していた部分をメモっておいて、その部分で考えられる問題を自分で作っておきましょう。
そうすることで試験前には一問一答形式の問題集ができ、暗記科目へと昇格させることができます。
スケジュール
知識分野は3日前から始めれば十分間に合うでしょう。
とにかく何度も反復してください。
読解分野は問題集づくりを1週間前には作っておきましょう。
そのあと3日前までは文章を読み込んでください。
3日前からは自作の問題集を回しましょう。
古典
古典は話の大まかな流れを理解したうえで丸暗記するのがおすすめです。
ポイントは、
変に試験本番で訳そうとするのではなく覚えてしまう
ことです。
事前に作っておいた回答なら、部分点も引かれづらくなるでしょう。
対策
古典には、
- 古文
- 漢文
の2つの分野がありますが、やり方は同じです。
まずはその話がどういう内容で、どういう時代背景なのかを理解しましょう。
授業をちゃんと聞いていたならOKですが、そうでない人にはYoutubeがおすすめです。
教科書に載っているような有名な部分は大体誰かしらが解説をしています。
おすすめのYoutuberを二人紹介します。
この方たちは話の流れもわかりやすいし、次に紹介する自作プリントづくりもしやすいので、おすすめです。
対応する動画が見つからないときは、現代語訳されたプリントを何度も読み込むのも有効です。
次は自作のプリントを用意していきます。
用意するものは次の2つです。
- 何も書かれていない本文
- 現代語訳が書かれたプリント
現代語訳は学校から配られていれば一番いいですが、ない場合はネットから拾ってくるか自作しましょう。
これは本文がいっしょに書かれていてもOK です。
そして何も書かれていない本文を1枚コピーしてください。
授業ノートや上記のYoutuberの画面を見て、試験で聞かれそうなところをすべてその紙にまとめましょう。
そのあと書き込んだ部分に対応する箇所をもう一方の紙にマーカーで印をつけておきます。
後は現代語訳の丸暗記とマーカーのみが書かれたプリントで問題演習をすれば完璧です。
スケジュール
1週間前までに大まかな話の流れはつかんでおきましょう。
その後3日前までに自作プリントを作成し、
残りの3日間で反復しましょう。
数学
数学はほとんどの場合問題集が配られているでしょうから、その問題集を極めるのが目的になります。
※もし無い場合はチャート式などの網羅系の参考書をおすすめします。
問題を見た瞬間に解法を思いつく状態にする
これが目標です。
対策
まずは範囲全体を1周しましょう。
この時は解答を広げてすぐに見られるようにしておきます。
その際に
- すぐに解法が思いついた問題はスルー
- 解法を思いつくのに時間がかかった・解答を見たものには△
- 解答を見ても理解できなかった・納得できなかったものには×
をつけましょう。
その後まずは×のものを友達に聞いたり、先生に質問したりして解決してください。
そのあとは△・×のものをひたすら解きます。
スケジュール
1週間前までに×のものは無くしておきましょう。
その後3日前までは△のものに絞ってやります。
最後の3日間でもう一度すべての問題(形式)に目を通します。
社会
社会は地理・歴史・公共などたくさんの科目がありますが、どれもやり方は同じなのでまとめて紹介します。
ポイントは、
一問一答形式に落とし込んで丸暗記する
です。
対策
僕が使用していた方法は白紙法と呼ばれるものを自分なりにアレンジしたものです。
まずはA4のコピー用紙を用意し、縦長になるように半分に折ってください。
そして左側を問題、右側を解答として一問一答の問題集を作ります。
これを暗記プリントと呼んでいます。
この時のコツは
× 重要そうなものをピックアップする
〇 聞かれる可能性のあるものはすべて書き出す
です。
僕は1科目につき10枚近く作っていました。
そうすることで試験前にはこの暗記プリントさえ見ていれば良いことになります。
(白地図などはわざわざ書かずにコピーを使います。臨機応変にやってください。)
あとはその問題集を回すだけです。
スケジュール
1週間前に暗記プリントが完成するのが理想です。
得意ならば3日前でも間に合うでしょう。
完成したら試験本番まで何度も回すだけです。
理科
理科は物理・科学・生物・地学に分かれています。
僕は地学は履修していないのでわかりませんが、おそらく暗記要素が強い科目なので生物と一緒に紹介します。
物理
まずは基本となる考え方を抑えましょう。
公式はできるだけ導出からできるようにしておくとよいです。
そのあとは数学と同じです。
数学の部分を参考にしてください。
ポイントも数学と同じで、
問題を見た瞬間に解法を思いつく状態にする
です。
生物(・地学)
生物は暗記要素が強いです。
基本的には社会と同じやり方をしましょう。
ただし生物は問題集も回したいので、
暗記プリントは多少重要そうな部分に絞って作ります。
ポイントは
暗記して土台を固める→問題演習を効率的に行う
です。
スケジュール
1週間前までに暗記プリントの作成とおおまかなインプットを済ませておきます。
3日前までに数学と同じ要領で△・×をつけていきます
そして最後に印をつけた部分を中心に復習しましょう。
試験直前は暗記プリントに戻るのもありです。
化学
化学は暗記要素、演習要素がともに重いです。
そのため僕は次のようなやり方をとりました。
ポイントは
問題演習を柱として勉強を進める
ことです。
対策
まずは数学と同じ要領で問題集に△・×をつけます。
その後印をつけたところで自分に足りない知識を洗い出し、その知識を余すところなく暗記プリントに書き込みます。
スケジュール
1週間前までに問題集に△・×をつけ、暗記プリントを作成しましょう。
その後3日前までは暗記プリントを完璧にしてください。
最後の3日間でもう一度問題集に戻りましょう。
英語
英語は主に次の三つで構成されています。
- 単語
- 文法
- 読解
学校によってはリスニングや英作文を取り入れているところもあるでしょう。
ポイントは、
やるべきことの種類が多いため、しっかり事前に計画を立てる
ことです。
対策
単語・文法は単語帳・文法問題集を回してください。
その際1周目に
- すぐに答えが出たものはスルー
- 時間をかけて答えが出たもの(10秒以上)・わからなかったものは×
をつけていきましょう。
読解は古典と同じ要領で行います。
まずは日本語訳を用意して、それを読むことで文章全体の内容を把握します。
その後文法事項や日本語訳が問われそうなところにマーカーを引いて、一問一答形式にします。
マーカーを引いた部分が完璧になればOKです。
英作文は内容が決まっているのであれば、先に内容だけでも決めておいて試験中に時間を使わないようにしましょう。
ただ正直、リスニング・英作文については僕はこれといった対策は思いつきませんでした。
そのためそこで落としてもいいように、他の部分を重点的に行っていました。
スケジュール
単語・文法は範囲が広い場合はそれに応じて早めに行ってください。
1週間前までに1周目を終わらせるのが理想です。
特にこの2つは思った以上に時間がかかるため早めに始めることをおすすめします。
読解は1週間前までに大まかな内容理解をして、
3日前までにマーカーで一問一答形式を作っておきましょう。
後はマーカー部分を復習してください。
その他の強化について
試験科目には他にも
- 美術
- 音楽
- 家庭科
- 情報
- 保健体育
などが含まれることもあると思います。
ですがこれらの科目は基本的に完全な暗記科目なので、
暗記プリントの作成→暗記
という流れで行けると思います。
僕のこだわり
ここまで読み進めていただき、ありがとうございます。
これは完全に自分に合わせた方法なので、どんどんアレンジして使っていただければと思います。
参考までに、この方法に詰まっている僕のこだわりをいくつか紹介したいと思います。
暗記方法について
僕はとにかく一問一答形式にこだわっています。
なぜなら、定期テストは時間との勝負だからです。
こう聞かれたらこう答える
この問題はこういうアプローチをとればよい
そんな思考を瞬時にできるようにすることが定期テストで高得点をたたき出すためのコツなのです。
国語・英語読解について
国語や英語の読解は授業中に解いた問題がそのまま出ることはめったにありません。
授業中はポイントについて述べられるだけで、試験ではそのポイントを踏破した問題を作ってきます。
そのため自分で問題を積むことが本来は困難なのですが、自分で予想問題集を作ってしまうことで文章への深い理解と試験中の落ち着きを得ることができます。
暗記プリントについて
なぜ僕が暗記プリントを、A4用紙を縦長にして作ったのか。
それは
- 準備が容易なこと
- 試験ごと、科目ごとに分けやすいこと
- 一枚に問題を多く詰め込めること
- 一問あたりの問題の長さが短くなりやすいこと
- 紙なので追加で情報を書き加えるのが容易なこと
- 問題を作る工程で体系的な理解をすることができること
などで、かなり多くのこだわりが詰まっています。
△・×について
本来の長期的な受験勉強に適しているのは、間違えたものに×をつけるのではなく、覚えたものに✓をつけていく方法です。
なぜならそっちのほうが効率が良いから。
でも短期的な定期テストではその逆です。
最初の段階で覚えていなかったものは、一度覚えても試験本番では忘れてしまう危険性があります。
そのため最初の段階で知らなかったものは何度も反復する必要があるのです。
さいごに
ここまで読んでくれた人に、最後に定期テストにおいて一番重要なことを伝えます。
それは
テスト前日がカギ
ということです。
結局定期テストに必要なのは短期的な暗記量で、それは前日行ったことがほとんどすべてです。
数学など計算ミスが怖い場合は早めに寝るのも大事だと思いますが、僕の意見としては完璧でないのならテスト前日は一夜漬けをするべきです。
今日紹介したスケジュールをちゃんとこなせばその必要はないかもしれませんが、僕を含めてほとんどの人はこの通りにはいかないでしょう。
大事なのは前日の過ごし方です。
裏を返せば試験前日でもまだ間に合います。
諦めないで高得点を狙っていきましょう。

僕は大体午前3時から4時くらいまでは詰め込んでいました。
最後になりますが、定期テストを頑張ると高校受験では有利になるし、大学受験では推薦という選択肢が見えてくるようになります。
僕は一般受験をしなくても大学に入れる方法があることを中学3年生で知り、高校1年生の最初の定期テストから頑張れたため推薦を勝ち取れました。
定期テストを頑張ることは自分の選択肢を広げる行為です。
頑張れ!